斜陽に立つアメリカ 2
政府はもちろんのこと、国民にとって最も重大な誤算は、一方で豊かな生活を享受しつつ、他方で戦争も遂行できると考えていたことでした。
たしかに朝鮮戦争は手痛い火傷でした。
・・・これに対し、ベトナムはずっと規模が小さいように思われました。
誰がみてもアメリカ軍がベトミンに手を焼くとは思われませんでした。
まして彼らに負けるとは、誰も想像しなかったのです。
結果的にみると、アメリカはベトナム戦争のために10年近い、戦争としては同国史上最も長い歳月を費やし、1968年には54万以上の兵力を投じてなお勝つことができませんでした。
そのために1200億ドルの戦費と5万の戦死者を出し、その規模は第二次世界大戦に次ぐ、史上第二のものとなりました。