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2011年01月 アーカイブ

チリの巨大樹

アラース・ツリーは、真菌類や虫に耐性があり丈夫です。


倒れた幹は、自然に朽ちるまで、何世紀もの間、原形をとどめていられます。


たいへんゆっくりと生長するために、切られてもすぐに更新することができません。


こうしてこの巨大な樹木は、2、3千年もの寿命を持ち得るので、その消滅は悲しいというほかありません。


アラース・ツリーの伐採は1599年以来のことで、その自生地のチリやアルゼンチンでの「保護」にもかかわらず、伐採行為は今日も続けられています。石塚孝一氏によると、1896年に絶滅を危惧する警告がなされましたが、誰もその当時は注意を払わなかったのです。


いまやアルゼンチンでは、国立公園にわずかの生き残りがどうにか保護されているにすぎません。


この森林に対する破壊行為のおおかたは、1850年までには終わってしまいました。


チリ南部の植民や移民の末期は、ラテンアメリカでの森林破壊が急速に進んだ時期でした。


これらの、ゆっくり生長する巨大樹は簡単に再生することはなく、伐採地ではほとんど発芽もままならなかったのです。

チリの巨大樹 2

チリにまだ存在する唯一の森林は、低湿地に育つ小面積の林か、または2100から3000フィートの高さのところの残存林です。


これらを守るために何度も立法措置をとろうとしてきましたが、いずれもうまくいかなかったのです。


アラース・ツリーを守るための法律が通ったのは1969年のことでした。


1976年には、チリの国の天然記念物に制定されました。


こうして、建て前としては、これ以上の破壊を免れることになったわけです。


この巨大樹は、今はワシントン条約の付属書に掲載され、この巨大樹の木材取り引きの禁止が明記されています。


しかし、こうした保護法や規定があったにもかかわらず、チリでは、伐採が大規模に続けられてきています。


本音をいえば、この木が、チリ南部の経済にとって主たる重要性を帯びているということなのです。


結局、これが1番重要とされることです。

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