出生時のトラウマ 4
わたしがやったのは頭蓋骨をゆるめて、ひろげることだけでした。
・・・というのも、出生時に最初の呼吸がうまくいかず、自力で頭蓋骨をひろげることができていなかったからです。
しばらくして、その子の母親から近況を知らせる手紙がとどきました。
治療をした翌日から、その子は家中を走りまわることもなく、生まれてはじめて人の話に耳をかたむけ、おとなしく座って宿題を終えるようになったということでした。
・・・そして、わたしの治療を受けてから1週間後に担当の神経科医に診てもらったら、前回のときよりもあたまの周囲が0・5センチ大きくなっていたといいます。
その医師は驚きながらも、症状の大幅な改善には興味をもったようでした。
・・・ともあれ、その子は精神障害児の学校をやめ、地元の公立学校にはいり直しました。
開業してからこんにちまで、わたしは子どもの出生にまつわる情報を、親が覚えているかぎりくわしくたずねることに留意してきました。